実るほど・・・

ようやく秋らしくなってきましたね。
10月6日(木)年長さんが稲刈りをしました。
小倉南区にも一部地域を除きほとんど田んぼが無くなり、田園風景を知るギリギリの世代?の私もなんだか寂しい思いがします。
清和幼稚園では食育の一環で園庭(下の公園)に田んぼをつくり、年長さんが田植えから稲刈り、脱穀など稲作の一連の流れを体験します。
5月に代掻き(土を軟らかくする作業)をして、田植えをしました。
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田んぼに足を入れる体験も今では貴重です。ぐちゃぐちゃという感覚に最初は気持ち悪がる子もいますが、最後にはやみつきになります。
水を張った田んぼには様々な生物が訪れ、清和のビオトープ(生き物が集まる所)に一役買ってくれます。
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カエルやトンボが卵を産みに来ます。卵から孵ったおたまじゃくしがヤゴ(トンボの幼虫)に食べられ日に日に減っていきます。食物連鎖を体験でき、命を考えるきっかけになります。
清和にいる生き物は自分の身を挺して教えてくれる「命の先生」です。

今年は不順な天候でしたがなかなかの出来です。鎌は危ないのではさみでチョキチョキ!
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みんなで作ったかかしさん、ありがとうございました!
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園庭の中にあるので、日々稲の生長を感じられ愛着も湧きます。この後、干してから脱穀をします。昔ながらの脱穀機をつかった脱穀の様子も後日お伝えします。

元来、自然と共に生き、稲作を中心とした生活を送ってきた日本の文化。その中で様々な知恵や教えを伝えてきました。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
いつまでも驕ることなく謙虚でありたいと思う副園長でした。