新型コロナウイルス感染症の終息に向けた家庭での保育のお願い
北九州市長 北橋 健治
「新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づく緊急事態宣言が福岡県に発令されたことに伴い、保育所や放課後児童クラブをご利用の皆さんには、できる限り家庭での保育を行っていただくよう、お願いしておりました。
こうした中で、日々の保育に励んでおられる職員の皆様に、敬意を表すとともに、多くの方々のご協力に心からお礼申し上げます。
本市においては新型コロナウイルス感染拡大防止対策に、全力を尽くしておりますが、事態の終息には至っていない状況です。
感染拡大を防ぐためには、「密閉」「密集」「密接」のいわゆる「3密」を避ける必要があるとされていますが、現状を打開するためには、これをより一層徹底する必要があります。
また、国は、人々の接触機会の低減に徹底的に取り組めば、事態の終息が可能であり、最低7割、極力8割程度の接触機会の低減を目指すとしています。
本市では、8割程度の接触機会の低減を目指し、受け入れ対象家庭の制限をさらに要請することにしました。具体的には、保育所等でのお子さんの受け入れについて、両親ともに医療従事者、社会の機能を維持するために就業を継続することが必要な方、ひとり親家庭などで保護者が仕事を休むことが困難な場合など、どうしても家庭での保育が困難な場合に限りお子さんの受け入れを行うこととしました。
利用者の皆さんには、これまで以上に大きな負担をお掛けしますが、市民のいのちと健康を守るための、苦渋の決断であります。
また、この取り組みを推進させるためには、事業者の方々のご協力が欠かせません。
感染拡大防止という趣旨をご理解いただき、事業者の方々には、子育て中の従業員の休暇取得や、休暇取得の際は「小学校休業等対応助成金」の活用等について、特段のご配慮をお願いします。
新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大を抑止するためには、まさに今が正念場です。1日でも早く、平穏な日常生活が戻るよう、市民の皆様と一丸となって取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。