「ひとりごと」より全文掲載
「緊急事態宣言」に今 思うこと
始めに新型コロナウィルスとの戦いの現場において命がけで働き続けて下さっている医療従事者の皆様に心からの感謝と敬意を表します。
同じく、警察、消防、銀行業務、郵便事業、宅配業他スーパーや薬局など、生活インフラに関わる「休むにも休めない」数々のお仕事の方々、本当に本当にありがとうございます。
また、働こうにも働く場所の無い人々(僕らミュージシャンもですが)に「絶対負けるな!」と心からのエールを送ります。
さて、このような様々な思いを胸に、今夕「緊急事態宣言」を受け取りました。
この「緊急事態宣言」で日本は他の国のように強制的に道路を閉じたり、公共交通機関を止めたり、力によって家を出ることを禁じる、といった『都市封鎖』は行われません。
ですから一見緩やかで、何も変わらないように感じるでしょうが、実はこれは日本が民主主義国家であることの証明なのです。
「自由な国」である証なのです。
誇りに思うべきことです。
だからこそ守り抜きたいのです。
この度の「緊急事態宣言」は、新型コロナウィルスの蔓延が私たち日本国にとっての『有事』である、ということを国が国民に対して「宣言」したことになります。
つまりこの新型コロナウィルスとの戦いは『戦争』と同じということです。
しかし国同士が争う『戦争』と決定的に違うことはこの病魔との戦いは「私たち国民」の力だけで乗り越えることができる(また、乗り越えなければならない)ということです。
つまり「自分の健康を守る」ことはこの国の自由を、民主主義を護る戦いであって、それに勝つことが国民の責任であろうと僕は考えます。
治療薬やワクチンという武器を全く持たない私たちにとって、この戦いは「自分が罹患しない」ことでしか「愛する人を守る」ことが出来ない訳ですから、まずイライラ悶々とした「不自由で不安」なおのれの心の苦しみとの戦いに勝たなければなりません。
経済のことについて、行政について、あれこれ言って解決するものであれば、申し上げたいことは山ほどありますが、ここは涙を呑み、言葉を呑んでまずは危機の回避に力を尽くす時だと思います。
不平不満、恨み辛みを超えて互いを励まし合い自分の健康を守ることで、大切な人の生命を護ることを優先しましょう。
罹患したら、冷静に自分の状態をきちんと知ること、他の人と接触しないこと。
無闇にうろたえず、自分の生命を護る為に出来ることを考えましょう。
まだ罹患していない人は「臆病に臆病に」自分の心と身体を護りましょう。
本当の戦いはこれからです。
出来うる限り無駄に動かず、冷静に冷静に耐えましょう。
誤解を恐れずに言うなら、我々はこの新型コロナとの戦いに於ける『戦友』です。
共に力を合わせて戦いに勝ちましょう!
生き抜きましょう! 母の命日の夜に さだまさし .
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