年長さんが自分たちで田植えをして、稲刈りをした稲を脱穀しました!清和幼稚園での脱穀は今はほとんど見ることのない「足踏み式脱穀機」を使います。
読んで字のごとく、ペダルをリズム良く踏むと針金が着いた円筒形のこぎ胴が回転して穂から実を刮ぎ取るというものです。これがなかなか便利であっという間にお米がとれます。
南先生の説明を受け、先生と一緒にしました。足は一定のリズムで踏んで、手は稲が持って行かれないようにしっかり握る。目の前で回る歯にこどもたちも少し緊張気味。
取れたお米は一粒も無駄にはしません!みんなで拾いました。
取ったお米を集めるとゴミや藁のカスがいっぱい!しかし心配いりません。こんな時のための「唐箕」(とうみ)の登場!!
これも今では見ることのない、ハンドルを回すと中の板が回り風を起こす、そこに集めたお米を少しずつ落としていくとゴミとお米を分別してくれるという機械です。
風を起こすと軽い物は遠くに飛び、重いものはそのまま落ちると言った原理です。これもよく考えられた物です。
幼稚園の小さな田んぼから一升弱のお米が取れました!このお米は精米して後日裏山のかまどで炊いておにぎり会をして食べます。自分たちで作ったお米はきっと美味しいだろうな~!
今では機械に入れると精米まであっという間にできますが、わざと面倒な事を体験することによって食べることの大変さ、感謝の気持ちを持つことができます。
これもある研修で「不便・不潔・不快・不足」という話しを聞きました、大人は「不」と着いたらダメな事、悪いことと思いがちですが、人間誰しも「不」からしか始まらない、「不便・不潔・不快・不足」から「便利・清潔・快・充足」となる課程が大切であるといった事でした。
幼児期に「不」という体験をすることがこどもたちの「生きる力」に繋がればいいな思います。